(2016年度) ふるさと納税の返礼品で貰ったものリスト

2016 年度分のふるさと納税の返礼品が全て届いたので、記録を兼ねてどんな感じだったか書き残しておく。

お米 (つや姫)

まずは定番中の定番ともいえるお米から。 一昨年 (2015 年度) はササニシキにしたんだけど、今回は友人が美味しいと言っていたつや姫にしてみた。

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たしかにお米の甘みが強くて美味しい。 実家にも送ったんだけど、おかず無しで食べられると言っていた。 ササニシキがおかずと一緒に食べて美味しいお米だとしたら、こちらはお米単体で美味しい感じ。 あと気づいた点としては、ササニシキに比べると炊いてから時間が経ったり冷えたときはイマイチかもしれない。 ササニシキはお弁当向きだけど、つや姫は炊きたてを食べたい。

牛肉 (常陸牛)

一昨年 (2015 年度) も常陸牛を貰って、それが味と量的に良かったのでリピートした。 牛のブランド (常陸牛) は同じだけど、寄付した自治体は前回から変わっている。 以前に貰ったのはすき焼き・しゃぶしゃぶ用のやつだったけど、今回は切り落としで。

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元々、写真で見る限りそんなに小さそうではないと思っていたけど、正解だった。 例えて言えば、焼き牛丼とかに使われているようなものをちょっと大きくした感じ? たしかに、すき焼きやしゃぶしゃぶをするときの見栄えという観点では劣るかもしれないけど、味に関係はないし。 特に形を気にせず、冷凍されたものを適当にバキバキ割って料理に使えるところは良かったかもしれない。

カニ (ズワイガニ)

計算してみると、今回の根室市のカニは本当に還元率が高かった。 一般的なものが 30% 前後なのに比べると、根室市のものは多くが 60% を超えている。

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ただ、今回貰った上記の商品にはポーション (足の一番食べごたえのある部分) が入っていない。 実際に食べてみた経験でいうと、この点はやっぱりイマイチだったと思う。 爪とか肩も、味でいえば本当に美味しいんだけど、食べるのはめんどくさいよね…。 次に貰うときは、たとえ量が少なくても食べやすいポーションが多く入っているものにするかな。 根室市の、という点は還元率の高さや美味しさからリピートすると思う。

チーズ (詰め合わせ)

たまには定番以外のものも、ということでチーズも貰ってみた。 チーズは大好きだけど、なかなかこんなお高めのチーズは普段食べないよね、と思って。

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まだ全種類食べたわけじゃないけど、例えばモッツァレラチーズは牛乳の甘さを強く感じた。 いつもスーパーで買うさけるチーズとは違うね!

ビール (キリン一番搾りとれたてホップ)

以前、居酒屋さんで飲んで美味しかったので頼んでみたのがこちら。 ビールはこれ以外にもクラフトビール系を探してはみたんだけど、どれも還元率がよろしくなかった。

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最初に飲んで美味しいと感じたのは瓶ビールだったけど、それに比べると香りがあんまり感じられなかったかな。

まとめ

今回頼んだものの中で、来年もリピートするものを選ぶとしたらお米とカニかな。

Kindle Unlimited で生じた本の売れ方の変化と Amazon の狙い?

『スマートPythonプログラミング』という本を KDP (Kindle Direct Publishing) で出版してから、半年が経った。

ところで、このスマートPythonプログラミングという本は、ずっと KDP セレクトというものに登録してる。

KDP セレクトとは

KDP セレクトというのは、端的にいうとデジタル版の本を Amazon の Kindle ストアだけで販売しますよ、という宣言。 代わりに、作者は売上の中から、より高い比率でロイヤリティ (お金) を受け取れたりする。 あとは、後述するように Amazon の提供するサービスとの連携が色々とあったりするみたい。

Kindle Unlimited と何の関係があるのか

どうやら KDP セレクトに登録している本は、自動的に Kindle Unlimited 対象になるっぽい。 スマートPythonプログラミングは Kindle Unlimited のリリース以前から Kindle オーナーライブラリーの対象本にもなってた。

Kindle Unlimited で受け取れるロイヤリティ

Kindle Unlimited や Kindle オーナーライブラリーで受け取れるロイヤリティは KENP という仕組みにもとづいている。

まず、リフロー型、つまりレイアウトが固定でない電子書籍には明確なページ数という概念がない。 使うデバイスなどによって、読むときの文字のサイズなどはいかようにも変更されるため。 ようするに、ディスプレイ上に表示される内容はそれぞれ異なる。 そこで、Kindle ではデバイスなどに依存しない形で、どれだけ読まれたかを表す数字として KENP というものが用意されている。

まず、1 KENP あたり支払われるロイヤリティは KDP セレクトグローバル基金というお金のプールの総額を、Kindle ストアで読まれた総 KENP で割って計算される。 これは月ごとに計算される。

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そして、出版者ごとにそれぞれの本の、その月の KENP (どれだけ読まれたか) ごとにロイヤリティが配分される寸法になっている。

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その月の支払額は、翌月の 15 日前後に確定する。

1 KENP あたりのロイヤリティの変化

Kindle Unlimited リリース以前はだいたい 1 KENP = ¥0.8 だった。 それが、リリース後の 8 月では 1 KENP = ¥0.5 ほどに落ちたみたいだ。

Kindle Unlimited でどれくらい読まれているか

次のグラフの通り Kindle Unlimited のサービスが始まってから、ドーンと KENP が増えている。

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ただ、最近は減少傾向にあるようだ。

全体のロイヤリティでは?

単純にロイヤリティの総額では Kindle Unlimited がリリースされた後の 8 月分で 40% くらい増えた。 ただ、その後の落ち込みを見ると 9 月分はトントンくらいになるのかなという気がする。

興味深いのはロイヤリティの内訳がリリース前後で大きく変わった点にある。

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上記のグラフではロイヤリティの内訳を月ごとに図示している。 ふつうに買われた分 (注文) と、読まれた量に比例して支払われた分 (KENP) の積み上げグラフだ。

6 月と 7 月は KENP のロイヤリティに占める割合は 10% 前後だった。 補足しておくと、これは全てが Kindle オーナーライブラリーの配当になっている。 つまり Kindle Paperwhite などの端末を持っている人が、毎月一冊だけ対象本を無料で読めるという特典の分になっている。

それに対して 8 月の内訳は KENP と注文の関係が逆転している。 ようするにスマパイに関しては今のロイヤリティは、その多くが Kindle Unlimited (と Kindle オーナーライブラリー) によってもたらされている。 ただし、これは KENP が増えたのと同時に、注文の数が前月の半分くらいにまで減ったのも関係している。

所感など

KDP での個人出版の場合、Kindle Unlimited 対象と KDP セレクトは不可分になっている。 そのため、別のプラットフォームで配信したいといった考えがないなら対象にすることが前提になりそう。

また、Kindle Unlimited の支払い方法は、本の質の向上を促す効果もありそうな気がする。 なぜなら、本が最初の方で飽きられてしまうと KENP が伸びないため、出版者が受け取るロイヤリティも増えない。 前述したように Kindle Unlimited による収益は、売上のかなりを占めるパターンもあるようだ。 そのため、少しでもそれによるロイヤリティを増やしたいなら、最後まで飽きずに読んでもらえるようにより気を配る必要がある。

もうひとつは、長期的に見ると Amazon の出版者に対する支払額削減の効果もありそうな気がする。 まず、どうやら Kindle Unlimited のユーザが増えると、ふつうに買われる (注文) 数は減るということが分かった。 そして、Kindle Unlimited の支払額は KDP セレクトグローバル基金というお金のプールに依存している。 もし、この基金の総額を、他の配信プラットフォームを駆逐した上で減らしてしまえば…?

あと、個人的には Kindle Unlimited は KENP が見えるので読まれている実感があるところが嬉しい。